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TelosDB / docs / specification / 01_system_overview.md

システム概要 (System Overview)

1. 開発背景と目的

TelosDB は、プライバシーを重視したローカル専用の「意味検索(Vector Search)基盤」を提供するために開発されました。

現代の AI 活用において、外部クラウド(OpenAI 等)へのデータ送信はセキュリティ上の大きな懸念事項です。本システムは、数学的な文書解析(Latent Semantic Analysis)とベクトルエンジンをすべてユーザーのローカル環境(Windows Desktop)で動作させることにより、以下の価値を提供します。

  • 絶対的なプライバシー: 文章データやベクトルデータがネットワークを介して外部に送信されることはありません。
  • オフライン動作: 重い推論モデルやインターネット接続環境に左右されず、常に高速な検索が可能です。
  • 省リソース・ゼロコスト: 推論はローカル CPU のみで行われるため、ハイスペックな GPU や API トークン費用は一切不要です。

2. 主要機能詳説

機能 解説 技術的実装
ローカル・セマンティック検索 キーワードの一致だけでなく、LSA を用いた数学的な文脈解析に基づいた検索を実現。 sqlite-vec + LSA (SVD)
MCP (Model Context Protocol) AI エージェント(Cursor, Claude Desktop, IDE 等)が本ツールを「外部知識」として呼び出すための標準規格。 SSE Transport (Port 3001)
低レイテンシ・省リソース モデル推論の代わりに LSA を採用。超軽量かつ高速なインデックス更新・検索を実現。 ndarray + SVD
セルフヒーリング (Self-healing) DB 内のテキストとベクトルの不一致を検出し、バックグラウンドで自動同期。 db::sync_vectors
常駐・軽量 UI システムトレイに常駐し、SSE を使った非同期通信でバックグラウンドログをリアルタイム表示。 Tauri 2 + Vanilla JS + Axum

3. システム特性 (Technical Highlights)

  • Hermetic Design: 必要な DLL 群をパッケージ内に封入し、ユーザー環境のインストール状況に依存せず「置いてすぐ動く」ことを重視しています。
  • LSA (Latent Semantic Analysis): 伝統的かつ強力な LSA 技術を採用。モデルファイルを必要とせず、数千ドキュメント以下であれば LLM を上回る応答速度と、プライバシーの完全な確保(ローカル推論も不要)を実現します。

4. 動作環境

  • OS: Windows 10/11 (64-bit)
  • CPU: 一般的な PC で動作可能
  • GPU: 不要(CPU のみで高速動作)
  • モデル: Latent Semantic Analysis (Dimensions configurable)